丹治ひこ太

こだいらまちづくり日記

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「法治国家」を言う奴には気を付けろ!(「法治国家」と「法の支配」の違い)

安倍首相が「法の支配」と「法治国家」という言葉を使い分けているのを知っていますでしょうか。まだ誰も指摘していないようです。 彼は国際舞台では「法の支配」という言葉を使います。民主国家におけるグローバルスタンダードだからです。この言葉でないと…

砂川事件最高裁判決の「レイシオ・デシデンタイ」。

政府は、再び、砂川事件最高裁判決を持ち出してきました。原文を呼んだのははるか昔のことなので、再読してみました。 大切なことは「レイシオ・デシデンタイ」を探すです。これは、判決の中で、一番大切な部分のことで、他の判決に対して拘束性をもつ部分の…

シンポジウム「立憲主義の危機」に行ってきました。

6月6日東大で行われた立憲デモクラシーの会のシンポジウム「立憲主義の危機」に行ってきました。 このタイミング、出席者が佐藤幸治先生、樋口洋一先生、石川健二先生(上級憲法を教わりました)、杉田敦先生!しかも、佐藤先生は長谷部先生を憲法審査会に呼…

なぜ差別するのか?長谷部先生の説から思うこと

「ルック・オブ・サイレンス」の試写会に行ってきました。 なぜ普通の人々が大虐殺に加担していくのかという問題は別に譲るとして、虐殺のきっかけが「共産主義者」というレッテル張りから始まったことに注目したいと思います。 今や有名になってしまった長…

お熱いのがお好きではない、長谷部先生。

憲法審査会で与党推薦の長谷部先生が安保関連法案を違憲と述べました。長谷部先生を知っていらっしゃる方なら当然と思うでしょう。私も法科大学院で最初に憲法を習ったのが先生でした。 憲法、それは熱い学問、と考えていた私には先生のアメリカナイズされた…

古の知恵とサブプライムローン問題

これまで紹介した民法の条文に共通していえることは、ローマ法までさかのぼれる古い条文の知恵が残っているということです。おそらくその古い条文にも、さらに古くから積み重ねられてきた人間社会の知恵が込められているのでしょう。それは、浅はかな現代的…

投票所への「道」

もう一つ好きな条文に民法210条というのがあります。 「他の土地に囲まれて、公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができる。」 一般的には、袋地の人の利便、袋地の社会的効用のため、などといわれて…

問い合わせ先:hikotatanji@gmail.com