丹治ひこ太

こだいらまちづくり日記

「たから道」を保存・整備し、文化資源として復活させたい。

 昨日、小平市の「景観まちづくりセミナー(道路沿いのまちなみづくり) 第1回こだいらのまちなみの昔と今を歩く」に参加しました。

 民俗学・考古学好きの僕としてはとても楽しめました(僕の最高のレジャースポットは佐倉の民博です。法科大学院時代も他学部の単位取得が許されたので民俗学で単位を稼ぎました。取得単位数が多すぎて学院長に呼び出される始末も。でも、その調査の中で僕は東大の史跡を一つ復活させたのです。それはまた別の機会に)。

 座学と外歩き。外歩きでは、中央公民館周辺を歩きました。青梅街道の新小平駅部分が広いのは、昔、あそこに馬車の荷物の積み替え所があったからって知ってました?箱根ヶ崎と田無との中継所だったんです。

 それから江戸時代から府中街道のクランクがあったってことも?南の府中街道と北の所沢街道が青梅街道から延びているだけなんです。しかも、当時の府中街道は今よりもっと新小平駅側に。

 一番感動したのは「たから道」。

 青梅街道と並行して農地に農家の方の生活道が走っており、そこを「たから道」というのだそうです。

 その多くは、とば口まで行ったことはあるけど、入りづらいなと思って遠慮していた道です。

 そこは小平の古くからの農家の風景が残された中を抜けていく素晴らしい道でした。昔はここがコモンスペースにもなっていたそうです。

 この前触れた裏原宿、裏国分寺な感じです。

 こういう道にこそ、生活の豊かさ、さらには地元経済の発展のヒントもあるのでは。

 ここで、人々がおしゃべりをし、子供が遊び、地元の産物が売られ、誰かが音楽を奏でたりする。

 表の大通りはただの通過道路。これだけでは小平はただの通過地点。豊かにならない。

 足を止める、そういう裏道が大切なのでは。

 古きに戻ることに、次世代のイノベーションはあると思います。

 

 

 

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