丹治ひこ太

こだいらまちづくり日記

山本太郎氏の金融財政論が今一つ腑に落ちない人のために


大学時代の、愛すべきくずな露文の友人たちは、4年間ずっと麻雀をやり続けていた。
優等生だった私は、くず野郎どもと一線を画し、徹マンをやっている横でぐうぐう寝ていた。
当然、露文に来るようなくず野郎にはお金がない。しかし、お金をかける(違法だけどね)。賭け事の場合、その全員の持ち金を上限にしてかけるということはしない、点数当たりいくらとかやる。つまり、上限以上の「架空の」お金が発生する。
彼らは、そうやって、麻雀をやるのだが、4年間ずっと清算しなかった。

数字上の貸し借りだけが存在し続けた。

卒業の時、当然清算するのだと思っていたが、またやろうぜと言って、結局清算しなかった。

その時、おいおい、そこのくず達、お金はどうなるんじゃいと思ったが、もしかしたら、こいつら高等な金融行動をしているんじゃないか、いや、そもそもお金とはそういうものなのかもしれないと思った。もちろん、経済学に劣等感がある文学部の私は、それを理論的に突き詰める知識はなかった。
今になり、新しい財政金融論が気になりだし、このところ、原稿の上がりが遅く、仕事に余裕が出て、そればかり調べたり、考えたりしている私は、この麻雀をする友人たちの間に、政府とか、銀行を介在させたらどうなるのだろうかと思考実験している。


と、長い前置きでしたが、そんな中で、最終的に、一番腑に落ちる参考になる考え方をしている人は、大西つねき氏です。
れいわ新選組で立候補した方なので、山本太郎氏の金融財政論がわかりづらい、不十分という方はこの方の説明を聞くとすっとわかります。

一番鋭いのは金利の問題をいれているところです。
MMT理論についても、緊縮財政論よりましで、古い考え方の突破口だが、本来はこういう方向に進むべきだというものも述べられています。

ベーシックインカムへの道も見えてきます。

柄谷行人氏が「世界史の構造」で語った「D」の道も見えてくるような気がします。

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