丹治ひこ太

こだいらまちづくり日記

憲法96条は見かけより遥かに弱く、より改憲しにくくなるよう改憲すべき。国民投票における改憲可決ラインを、64%に。

これは僕が思いつきで言っていることではない。「多数決を疑う」(坂井豊貴:岩波新書)での結論だ。
抽象性があり、論点が多次元的な法案、特に、憲法では、サイクル(例えば、X案とY案の二者択一が出されても、その裏にZ案があり、X>Y>Z>Xみたいな)がありうる。

ありえないためには理論上64%の支持が必要である。これを64%多数決ルールといい、プリンストン大の経済学者カプリンとネイルバフがエコノメトリカ誌(1988)に発表した。

日本では小選挙区制をとっているので、50%に満たない有権者で国会の発案が可能となるので、国民投票の可決ラインを64%にしないと間違った選択をしかねないらしい。

知人に貸し与えられ、前々から読もうとしていた本だった。

多数決が正しい解を出さないことを科学的にしっかりと証明したいい本である。

貸し与えられた理由は、都市計画道路小平3・2・8号線の問題が書かれていたから。

こういう道路問題のような+、-双方で特殊利益的な問題は多数決や民主制の理念と相性が悪い。

解決方法としてメカニズムデザインという方法を提唱している。

詳細は読んでください。ちょっと難しい。

住民投票で、道路を作る作らないという問いではなく、見直すか見直さないかという問いにしたことはすごいことだったんだなと改めて思う。

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