丹治ひこ太

こだいらまちづくり日記

鈴木遺跡は「再」発見された。

 小学校高学年の頃、僕は現在の鈴木小に面している崖の下の所で、普段見かけない石を拾いました。

 崖の下は秘密基地として遊ぶには格好の場所で、おそらく崖に穴を掘ったり、雑木などを敷き詰めたりなどして遊んでいたのだと思います。

 考古学クラブに入っていた僕はそれが黒曜石ではないかと思いました。家に持ち帰って調べてみると確かに、それは黒曜石でした。

 それから数年たって、鈴木遺跡が「発見」されました。もしかしたら、あの黒曜石は・・・と思いましたが、子供だったので、どこにどう言っていいかわからず、そのままになってしまい、実家に預けておいたその石もどこかにいってしまいました。

 それから、40年余、先日、遺跡発掘40周年を記念して、遺跡ウォークという催し物があり、参加したついでに、職員の方に話をしてみました。

 すると、実は、鈴木遺跡が発見される前(昭和42年)に、同じ場所で遺物が発見され、発見者の場所の地名の勘違いで回田遺跡として発表されたということでした(市のホームページにも「発見」としてその経緯が書かれています)。そのときも発掘して見つけたわけではないから、僕が拾ったのも同様なことではないかということでした。

 小平というとどうしても江戸から時代性を考えてしまいますが、3万年もの前からここに人が生活していたんだということを思い返して、歴史というものを俯瞰すると、僕たちが、どう生きるべきか、どうあるべきか、考え直せそうな気がします。

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