丹治ひこ太

こだいらまちづくり日記

スコットランドの住民投票とカタルーニャ州の住民投票の違い

 再び、住民投票の話で失礼します。

 今回のスコットランド住民投票のマスコミの報道で、歯がゆかったのは、なぜ住民投票で独立できるかが、ほとんど語られていなったことです。

 独立が争点になった理由については語られていましたが、手続き的な話は皆無。結構気になった方もいるんじゃないかな。

 情況がよく把握できない人の中には、住民投票さえすればどこでも独立できちゃうんじゃないかと思う方もいるかもしれない。住民投票とは恐ろしいものだ、くわばらくわばらというわけです。

 結論を先に言えば、エディンバラ合意があるからです。 2012年1月に、イギリス政府とスコットランド自治政府間で、スコットランドの独立に関する国民投票を実施することを約束しました。

 だから、スペインでカタルーニャ州が独立を問う住民投票をやろうとして、スペイン政府が差し止めようとしているのはそういう合意(もしくは、住民投票で独立できるという法律)がないからです。でも、カタルーニャ州でやるならおそらく独立賛成過半数だろうな。サッカーファンならバルサの位置づけとかわかりますよね。

 日本においても、住民投票には、常設型とか非常設型、拘束的とか諮問的、住民発議とか執行機関発議、といった区別があるので、そういうものの正確な報道が期待されます。

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